僕の目に君は美しく映った【杏子 出席】
by 杏子
先日、ひさしぶりにOLちゃんと会った。
会うのがあまりにひさしぶりで、ちょっぴりどきときしたけれど、会ったらなんだかすごく安心した。
新宿の街を歩いていて見つけた、店員がやる気なさそうな喫茶店でお茶を飲んだ。あの日わたしたちにとってお茶の種類はもはや何でもよかった。わたしたちに、あたたかく座って話せる場所が与えられるならば。
2017年、なぜかお互いドラマチックだった。なんでだろう。
なんだったんだろう。
そういえば2016年を思ったら、わたしのプライベートはあまりに何もなかった。
なにしてたんだろう。
OLちゃんに会って、自分のことをつまんないやつだと思われたらどうしようと心配だったけれど、もしOLちゃんもあの日のちょっとした会合を楽しんでくれたなら嬉しい。
なんかあの日のOLちゃんの、さりげなく優しい雰囲気と、ふわっと微笑んだときのきれいなお姉さんぶりが、妙に心に残っている。
ワタシたち、オトナになれるかな。
24歳。悶々と恋に悩みながら今日も生きている。