by 芦田 杏子目がさめると、視界にふたつのマグカップが飛び込んでくる。昨晩彼がここにいたのは幻だったような気がするけれど、そのマグカップに残る微かな茶葉が、彼が来た確かな証だ。最近彼は、ワタシの部屋を訪ねてくる。もうごくごく自然に、言わずと…
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