杏子とOLの出席簿

20代女子ふたりの背伸びをしない交換日記。

不良債権と言われる職種を選んで【杏子 進路相談】

by 杏子

 

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コスパでいうとワタシは最強に悪い

 

koukandairy.hatenablog.com

 

ワタシは小学校から大学まで
すべて国公立を出てきた
その点ではOLちゃんとは正反対だよね

 

学校に関してはコスパはむしろ良くて
コスパが悪いのは今
今の職業選択ゆえなんだけど

 

それはともかく

 

うちの母はとにかく教育には
お金も労力も惜しまないという姿勢で
かつ見返りもものすごい求めてくる

 

だからワタシはいつも
怒られないために必死だった

 

テストではまず100点を目指し
100点でなかった場合に、そのミスが
まったく見当がつかなかったゆえなのか
勉強不足によるものなのか
ケアレスミスなのか陳述させられた

 

ケアレスミスだとわかったときには
一瞬で母の表情がさっと冷める

 

そしてのちのちまで言及される

「シャツの襟くらいちゃんと正してちょうだい、そうやって普段から雑だからあんな単純な計算をミスするのよ」

 

 

満点を取ったり、1位を取れば
ものすごい勢いで喜び
ケーキかメロンを買い与えられた

 

そしてしばらくまた言及する

「さすが100点は違うね〜」

 

 

ワタシにとって100点は安泰のためのものだった

 

 

こういった話をネタとして
ライトに話せるようになったのは
大学に入ってからだった

 

 

そして友達はみな
「ヤバイ」と言った

 

 

これもある種の毒親だろう

 

 

でも毒親問題というのは構造が難しくて

 

 

子供は親の影響を存分に受け
ああ親のこんな部分がなかったら
自分はどんなにか自由だろうと思うのに

 

親へのリスペクトも愛情も
人一倍持っているケースは少なくない

 

 

 

お互いヘイトしている関係よりは
ちょっくら複雑なのだ

 

 

 

かくいうワタシも
齢24を目前としながら
未だに親が喜ぶこと
親が褒めてくれることが
どこかで常に最初の基準になっている

 

 

親は結局一番繊細な笑いを共有できるし
親の言葉の影響は大きいし
困った時に助けを求めたくなるのも親だし

 

 

嫌いになることなんか、できないのだ

 

 

 

ところで表題の件に戻ると

 

 

うそだろって感じなんだけど
今大学院の最終学年にもかかわらず
その先の進路にまったくアテがない

 

 

自分で食べるアテがない
親のすねをかじらないと生きられない

 

逆に言うとワタシの職種は学生のうちから
社会で名乗ることができるのだけど
その分卒業後に仕事を増やしていくのが難しい

 

 

なんて不安定な職種なんだろう

 

 

そしてなによりこの職種を選ぶ人は
幼いころから並外れた努力をしてきた人が多くて
子供の頃は周りからエリートだと
ちやほやされたりするのに

 

 

ふと気がついてこの年齢になると
昔ちやほやしてきた人たちは手のひらを返して

 

「あの子夢を追いかけて定職がないみたいよ」

 

なーんて言い方をしたりする

 

 

おかしいじゃないか
なぜエリートが突然プー太郎になるんだ

 

 

 

福利厚生がほしい人生だった