杏子とOLの出席簿

20代女子ふたりの背伸びをしない交換日記。

結婚なんてだまってやがれ【杏子 進路相談】

by 杏子

 

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いやいい加減教室に戻れよって感じだけど、

 

koukandairy.hatenablog.com

 

でもこの熱量で応答してくれたのが嬉しすぎたから深夜テンションで書くね(ヲイ

 

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自分は昔から器用貧乏のきらいがあって

学級委員長とか学校での役職を正確にこなしてきたタイプなんだけど
口では校則を守るように促しながらも心の中では「けっ」と思っているような悪い委員長だった

 

学級委員長って結局事務能力で処理できる仕事がほとんどだと思うんだけど、そういうの、自分は得意だし結構いいクオリティの仕事をする

ても、それは本当にやりたいことではない

 

だから、その手の仕事が立て込むと、ときどき心のメーターの針が振り切ってしまう

 

子供の頃は極端な振り切りはなかったのでプチ爆発程度で住んでいたが、自分の中にそうした“魔物”が潜んでいることは大いに自覚していて、これが解き放たれてしまうときっと手のつけようがなくなるって、小学生くらいの時からなんとなく感じていた

(のは小四病なのかな)

 

それで、ワタシはその魔物を制御して生きたほうがいいって思った

 

つまり、針が振り切る手前でストップさせるのだ

 

 

…なんて、あたかもワタシには特別な魔物がいる風に書いたけれど、いや魔物なんてみんな持っているでしょ?

 

そしてその制御の方法はいろいろあるだろうし、多くの人がそんな「心の折り合い」をつけて生きていると思う

 

 

ワタシの場合、その制御方法は、心が嫌がることはしない、だった
そしてその判断基準は、直感でしかない

 

直感的に、子供の頃ころから思っていた
ワタシはきっと会社勤めをしたとしたらそこそこに生きられるだろう、でも何かの拍子にぷつんと糸が切れるか爆発するかして、故障するだろうな

 

組織に馴染むことはできるくせに、馴染むと魔物が騒ぎ出す

 

だから、この人生の中で、ワタシはフリーランスよりな職種しか眼中に入れてこなかった
何かを表現する職業ならば、そんな魔物を爆発させることが、うまいことエネルギーをうむとわかっていたから

 

すごくわがままなことだと思う
親が食べさせてくれるからできる夢の描き方だって、知っている

 

でも、どの道を選んでもワタシは結局起業していたかもしれないし、途中で旅芸人になっていたかもしれないし、あるいはどこかで研究者になっていたかもしれない

 

その点、OLちゃんの言う

 

私は今の仕事や選んできた道に後悔はなくて
なるべくしてこうなってきたと思うし

自分で選んできた道を「正解」だと思えないオトナたち 【OL 進路相談】  - 杏子とOLの出席簿


ってところに繋がるよね

 

だからもう今の職業をギブアップすることは難しいと思う

 

 

とはいえそれは将来に対する不安がないってことではなくて

この前、好きな人が将来の不安を口にした時に、この人に「杏子は現実を見ていないな」って思われたくない、と感じたのが記憶に新しい

 

 

20代になっていきなり目の前に降ってきたプラカードに書かれていたのは「結婚」のふた文字

お姉さま方が言っていた「結婚したい」という気持ちがやっと理解できるようになってきた
そしてそのふた文字を考える時に生まれる苦悩も知った

 

 

職業不良債権はワタシは、いくら良き大学を出ていようが、共働きが一般的な社会においては結婚相手としてはリスクでしかない

そうなるとワタシからはそのふた文字に踏み込むことが難しいなと感じてしまう

 

 

かといって、「結婚」ごときで仕事変えるかばかたれが、というちゃきちゃきした心は今日もすこぶる元気で、頭の中は混沌を深めていく

 

 

でもとりあえず、まず今夜このまま寝落ちしないことを心配しなきゃいけないし、だからワタシはお風呂の前に歯磨きをすべきだと思う

 

そんな思考が、先ほどまでの「人生」を問う質問を押しのける

 

 

 

この生き方が正解なのかどうかだって、わかったもんじゃないが
どうせ悩むなら、多少ハッピー度合いが高いほうを選びたい

 

 

 

人の人生には口出しするもんじゃないけど、これまで「あの人この企業に勤めていてあの人のポテンシャル殺してないかな」って気になる人を何人か見ていた

 

おもしろいんだけど、そういう人に限って、今の場所で結構いい業績を上げていたりする

 

 

だからやっぱり言いづらくて言わなくなるんだけれど、でも今の時代いろんな職種を掛け持って「人生」を作っている人ってたくさんいる気がしてきたから、あえて言おう

 

 

ワタシは、OLちゃんにはずっとペンを握っていてほしい